この世界からニキシー管がなくなってしまう前に。

この世界からニキシー管がなくなってしまう前に。

ニキシー管

── 失われゆくレトロテクノロジーの魅力

ニキシー管は、1954年にアメリカのバーロウズ社によって開発された電子表示管です。1960年代には電卓や各種計測器に採用され、その美しいオレンジ色の輝きと視認性の高さから、一世を風靡しました。

身近だった表示技術

最盛期には、電卓をはじめ、電圧計や時計、自動販売機、エレベーターの階数表示、空港のフライト案内表示、アーケードゲーム機のスコア表示など、私たちの暮らしのあらゆる場所でニキシー管が活躍していました。数字だけでなくアルファベットや記号を表示できるバリエーションも存在し、デジタル表示機器として多用途に用いられていたのです。

しかし、1970年代以降、LEDや液晶ディスプレイ(LCD)の登場により、ニキシー管の需要は次第に減少。製造コストの高さや大型化しやすい構造も相まって、1990年代には世界中のメーカーで製造が完全に終了しました。

光るのは「ネオンガス」


ニキシー管の中にはネオンガスが封入されており、内部の電極に電流が流れることでガスが励起され、数字や文字の形に沿って光を放ちます。電極自体が発光しているのではなく、その周囲のガスがぼんやりと輝くため、奥行きのある独特の幻想的な表示が生まれるのです。

この「優しいひかり」は、LEDのように直線的で冷たい光とは一線を画し、どこか懐かしく、ぬくもりすら感じさせます。まさに現代の無機質なデジタル製品では味わえない“アナログの美しさ”がそこにあります。

ニキシー管の寿命は20万時間以上


実はニキシー管の寿命は意外に長く、製品によっては20万時間以上使えるとも言われていました。白熱電球や蛍光灯よりも高寿命とされていたのです。

しかしながら、現在市場に出回っているニキシー管はすべて「デッドストック品(未使用の長期保管品)や中古品」であり、製造からすでに数十年が経過しています。そのため、個体差があり、状態によっては寿命が短いものも存在します。使用環境によっても劣化のスピードが変わるため、長期使用のためには予備のストックなどがあると安心です。

いま、再び脚光を浴びるニキシー管

製造が終了しているニキシー管ですが、現在も世界中で根強い人気を誇っています。レトロなデザインと近未来的な雰囲気を融合させたプロダクトが登場し、特に「ニキシー管時計」はコレクターやガジェット愛好家の間で注目を集めています。

830時計店では、ニキシー管を使用した腕時計や置き時計などのプロダクトを企画・販売しています。すでに流通量が減っている今、希少なこの技術を次世代へと繋いでいくためにも、一度その“本物のひかり”を体験してみてはいかがでしょうか。

最新情報はInstagramで

新作や再販の情報は、公式Instagram(@hachisanmaru_watch)にて随時更新中です。気になる方はぜひフォローして、ニキシー管やレトロフューチャーな腕時計の魅力をその目で感じてください。



||各種ニキシー管製品販売中||
TIME MACHINE - NIXIE|ニキシー管時計 - 830時計店

 

TIME MACHINE - WOOD NIXIE|ニキシー管時計 - 830時計店

Back to Introduction